ロン・フリックの新作SAMSARAを昨夜鑑賞した。BARAKAパート2的ではあり新味には欠けるものの、やはり素晴らしい。
独創的なカメラアングルと観点、そして最高にマッチした音には今回もやられた。
そして70mmフィルム映像は色も濃淡も自然に美しくて、アナログにはかなわないとも思った。
監督のこだわりは前作同様作品にしっかりと反映されているね。
またBARAKA(1992年制作)からの時代の流れと変化も確認できる。
その視点から観ると、人間社会は瞬く間に変化するけど自然自体の変容は明らかに少ないことに気づく。
しかもナレーション、サブタイトル無しだから、個々人が多様な受け取り方をしやすく、自分の感想もダイレクトに反映できる。
そこがまたいい。
個人的には、砂曼荼羅を壊すシーンに心打たれた。これぞ仏教における無執着の真髄。
それを観るなり「ああ、もったいない」と心で叫んだワタシ…。仏教を学んでいる端くれで、写経を日課にしているというのに、
なんてこった。まだまだ執着まみれじゃないか。
そして偶然にも今日、写経を始めて半年という節目。今のところ一日も休んでいないので、まぁ今回はヨシとしよう。
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